イギリス盤 Distance DIST-101  オリジナル2枚組LP。謎のアーティストによる唯一作。使用楽器は、メロトロンをメインとし、ピアノ、オルガン、パーカッションのみで、ほかにヴォイス（男女）が絡むのみですが、異様な熱気というか、表面的なものではなく、執念もしくは怨念のようなものを感じさせる負のパワーに満ち満ちています。鍵盤楽器の手法は、クラシックっぽいかなと思わせておいて、オルガンなどはジャズっぽくもあり、出自がはっきりとは見えません。ロック・アーティストということでよいのかなと思います。ジャケに写る主人公の金粉スタイルや、録音にも参加していると思しき女性のヌードまで、意味するところが難解（！）であります。しかしながら、これはこの手のものでは、大傑作といってもよいでしょう。現物はほぼ、見ることすらできないくらいのメガ・レア盤だと思います。私も、今回出品の、自分のコレクションしたもの以外、見たことがないです。見開きジャケの状態は、経年を思えば、とっても良好ですが、奇妙なことがあります。2枚組のアルバムですが、どうやら元は見開き表側の取り出し口が糊付けされていたようです。そうだとすれば1枚もののLP仕様のジャケだったことになります。いったん糊付けされたものをはがしたような痕跡が、1枚目封入側の内側にあります。元々は1枚ものとして製造されたジャケだったのでしょうか？もう一枚オリジナル盤があれば確認できるのですが。それ以外では、経年の感と、取り出し口にヨレがあるくらいで、しつこいですが、とっても良好な保存状態です。盤も、2枚ともに、見た目は美品ですが、チリツキや小プチを極極まれにひろうことがありました。サイド4では周期小中ぱち9回ひろいました。試聴済みです。自主盤にありがちなプレスの粗さがあるのかもしれません。ですが、普通に考えれば、盤の状態も、これ以上は望めないくらいの、とっても良好な状態です。インナーは、丸穴あき白です。私が入手したときインナーは異なるタイプの2枚だったので、手持ちの同一仕様のもの2枚と入れ替えました。お許しください。

表側のレコード取り出し口内側の写真を追加しました。元は、接着剤で貼り付けられていたことが明白です。
とうとう再発されるようですね。